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治療の進め方

本治法と標治法
本治法とは、全身的な治療(諸々の症状を起こしている根本の治療)を目的とするもので、鍼灸の本質的な治療となります。そのため、諸症状(の根本)が改善していくと同時に、いつもなら寝込むのに大丈夫だとか、風邪をひきにくくなるといった病気の予防(健康管理)や、肌つやがよくなるといった美容(ニキビ・わきが・多汗症なども対応可)などの効用もあります。そして、日々、そのように体調を整えていくことがもっとも理想的と言えます(私たちはできる限り毎日、体調によっては日に数回、お互いに治療しています)。
標治法とは、言わば対症治療のことで、本治法を補うために必要に応じて行います。したがって、補助的な治療となります。

相談と雑談
鍼灸でもっとも重要なのは、治療です。それと同じくらい重要なのは相談と雑談です。相談と雑談は、平たく言えば傾聴と対話です。何でもないことと思われる方もおられるでしょう。しかし、鍼灸を選ぶ人の多くが、話をちゃんと聞いてもらいたい、しっかり目を見て話したいと無意識的に感じていることも事実です。それは、その人たちが、単に不調がなくなれば済む話ではなく、不調に至る経緯やその経過が日々の生活のあらゆることに由来している、ということを身に染みてわかっていているからでしょう。私どもは、あらゆる話にきちんと耳を傾け整理することで、病状の把握のみならずその人の理解に務め、自分自身と向き合う手伝いをしていきます。また、病状の好転にとどまらず、その人が少しでもよりよい生活を送れるよう、時にちょっとした助言もします。
治療の手順
①初診
診察と治療とに分ければ、診察は、①主訴のほか、飲食・大小便・睡眠・その他の症状を聞く問診と、②直接的に体の状態を判断する脈診の二つ、治療は、本治法(③手足の重要な穴を用いた鍼による施術(治療の9割)と④腹部(前面)と肩背・腰部(背面)の穴を用いた鍼と灸による施術)と標治法の二つで構成され、おおむねこの順に行います。
実際の手順は次の通り。
1)座った状態で①問診
2)仰向けで②脈診と③手足への施鍼、④腹部への施灸
3)座位にて④肩背部への施鍼と施灸
4)うつ伏せにて④腰背部への施鍼と施灸(妊婦の場合は横向きか座位)
5)仰向けで②脈診し治療効果の判定
6)座って診断や治療方針、生活などに関するお話し
※標治法は、必要が認められた場合に2~4の間で適宜行います。

②二回目以降
(基本型は初診の1と6を省略し、必要に応じて行う)
2)仰向けで①簡単な問診と②脈診、③手足への施鍼、④腹部への施灸
3)座位にて④肩背部への施鍼と施灸
4)うつ伏せにて④腰背部への施鍼と施灸(妊婦の場合は横向きか座位)
5)仰向けで②脈診し治療効果の判定
治療の時間
大人は10~30分、小学生以下は5~15分です。
時間に幅がありますが、病状が深まるにつれ治療の量、時間ともに少なくなります。というのも、消耗の度合いが増すにつれ、良くも悪くも少しの変化でもその体にとっては大きな変化となるからです。それらは、その都度の状態判断(診察)にもとづいて勘案していきますので、日によって加減があるものとお考え下さい。

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