壱百六拾六

私がもう少し年上で分別があったなら、そして2人で暮らしてこれたなら、という強い感情が押し寄せてくる。しかし、すでに運命は分かれ、私達はもう自分達のやり方でしっかり大人になってしまった。もう決して取り戻せない。これは単なる郷愁で、ゴミよりもくだらない。お互いの人生に失礼だから、と打ち消すようにしていた。 『哀しい予感』