壱百六拾八

「俺の今までの、いろんなことをやってきた歴史のもともとは、全部おまえに対する煩悩を追い払う手段だった。・・・昔から、おまえは姉なんかじゃなかった。家の中をうろつく憧れのお姉さん、というのに近い。ずっと、そうだった、それ以外の目で見たことがない。」  『哀しい予感』