治療におけるもっとも重大な問題は、その治効にある。しかし本来、その治療が効くか効かないか、あるいは効いたか効かなかったかを気にするよりも、よい結果を得るためにどうすべきかを考えること、それを決める診察のほうがなお緊要な問題のはずである。治効への執着は、診察の忘却と不在がもたらす不信にほかならない*。
*健康志向という病⑤を参照のこと。
覚書一覧