養生(摂生)①

要るといえば要る、要らぬといえば要らぬ。それこそ自由である、すべては自己責任である。


してもしなくても、あるいは太く長く、あるいは細く長く、あるいは太く短く、あるいは細く短く、と人は実に様々である。
或る老婆笑いて曰く「私に煙草はよせ、酒はほどほどに、なんて言っていた若い医者は、とうの昔に死んじまったよ。」
或る婦人涙して曰く「酒も煙草も呑まない、日頃からあんなに体に気をつけていた良人が、どうして…。」
或る老人誇らしげに曰く「私は幼い頃から病弱でね、だからこうして毎朝欠かさずに乾布摩擦をしているのさ。」
或る中年男物憂げに曰く「無理もないさ、あいつはほとんど不眠不休で働いていたんだから…。」

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